納車してずいぶん経ちますが、まだCB125Tと言うバイクの事紹介してなかったのでちょっくら紹介。
CB125Tってなんぞや?
という方は暇つぶし程度にお突き合い♂ください。じゃあ本編にイこうか
こいつがCB125T。国産車ではすでに絶滅状態な125ccクラスのロードスポーツモデルです
さて、ちょっと歴史について触れると、この角目ライトを装備するCB125Tは1982年に登場です。
が、それ以前に丸目ライトに二眼メーター装備のBENRY CB125Tと言うモデルが存在。そいつは1977年に登場。
しかし、さらにルーツをたどるとホンダが最初に‘CB’の名を冠したBENRY CB92 SUPER SPORTまで遡ることが出来ます。意外と由緒正しきバイクだったりします
これがBENRY CB92 SUPER SPORT。登場は1959年。
神社仏閣スタイルと言われる角張ったデザインが特徴的。チビTが角目ライトに角張ったタンク、全体的に直線的なデザインになったのは、ある意味先祖返りと言えるかもしれません。
そんなチビTも大きなモデルチェンジを行うことなく細々と生産され、2001年の排ガス規制も人知れずクリアし、馬力が下がったりしても生産されていましたが、2003年の加速騒音規制にトドメを刺されて兄弟CD125Tとともにカタログ落ち。
海の向こうでは日本での生産中止後も生産が続いたようですが、それも2005年で打ち止め。ここでCB92を先祖とするホンダ125ccツインエンジンの歴史が途絶えることになります
ざっとした歴史はそんなところです。
次に車体の特徴なんかを
サイドビュー。際立った特徴なんかはありませんが、張り出しのないタンクやテールカウルに一体化されたテールランプ等、一昔、二昔前なデザインです
そして古臭さ際立つ最大の要因な角目ライト&弁当箱メーター。
私はこのデザイン気にいってるんですけどね。ネットを見るとこのコンビの事がダサいだの何だのぼろかすに書かれてます。
でもチビTが登場した1980年代を見るとこの角目ライトに弁当箱メーターって結構流行ってたデザインなんですよね。
HONDA CBR400F(85’)
ホンダの空冷エンジンのスポーツ。弁当箱ではないにしろ、オサレな2眼メーターではなく、全ての計器を一つのケースにまとめてるという意味では弁当箱と言えなくもない。
あとネットで写真漁ってたら珍走仕様がいっぱい出てきた。古かったら何でもええんやなあいつら・・・
YAMAHA FZX750(86’)
国内版VMAX。ナナハン規制でVMAXが国内で販売できなかったから作ったバイク・・・だがナナハン規制解除でVMAXが入ってきて売れなかったバイク。
メーターは2眼ですが、角目と言うことで
KAWASAKI Z1300(79’)
並列6気筒のバケモンバイク。フラッグシップたるこのバイクが角目&弁当箱なんだから当時の流行と言えるデザインでしょう
SUZUKI GSX400X INPULSE(86’)
角目に弁当箱・・・というデザインよりまず目が行く、というか行かざるを得ない赤いライトステー・・・
ごめん。こいつはオチ担当に持ってきただけなんだ。
まあというわけで、チビTがこのデザインなのは当時の最新の流行を取り入れたまま、20年もデザイン変えなかったからこうなってるわけで。古臭いんじゃなく、本当に古いだけなんですな。
ちなみに明るさの方は12V60W/55Wという大光量のハロゲンヘッドライト。カブに慣れた身からすれば十分すぎるほど明るいです。
話をチビTに戻してメーターを
弁当箱にスピードメーターとタコメーター、その間にインジケーターランプを備えたシンプルかつ、見やすいデザイン。
そっけないデザインですが、見やすさに関しちゃピカイチ。ただしNランプがやたらと暗くて昼間は見づらい
スピードは130km/hまで。トリップメーターも付いています。
チビTには燃料計がないので、トリップメーターで給油のタイミングを見ることになります
タコメーターはレッドゾーンが12000rpmから。原2でここまで回せるバイクというのもそうそうないでしょう。
そして走行中のメーター。私が見やすいっていうのがここにあります。
これ5速約60km/h巡航中なんですが、速度計とタコメーターがだいたい同じように振れます。
5速の時は60km/hの時6000rpm、70km/hの時は7000rpm、80km/hの時は8000rpmとRPM÷100してやるとだいたい速度がわかります。
さらに4速の時は60km/hで7000rpm、70km/hで8000rpm、80km/hで9000rpmと5速の回転数+1000、3速の時は5速の回転数+2000となり、この関係がわかってればシフトインジケーター的な役目も果たせます。これはどのバイクでも言えそうですが、チビTはわかりやすいので。
でも1速と2速のは覚えてない。このギアで巡航することはないので覚える必要なさげですが
ハンドル回り。
ポジションはカブのような直立姿勢からは若干前傾しますが、つらくはありません。程よく前傾です
右のハンドルスイッチ。セルスターターとキルスイッチを装備
左のハンドルスイッチ。
ウインカー、ホーン、ハイビームに加えてパッシングまで装備しています。
さっきのライトあたりの写真でお気付きだとは思いますが、チビTのホーンはダブルホーンです。ファックな車にはこいつで存在を知らしめてやります
あとは右側にチョークレバーを装備しています
次はブレーキです。チビTはフロントはシングルディスク、2ポットキャリパーの油圧ディスク、リアはドラムブレーキを採用。放熱穴のないディスクが時代を感じさせますが、制動力はいいと思います。私のやつはリアが全然効きませんが。掃除してやるか
ホイール周りの話題でタイヤサイズも。ホイールは前後18in、太さはフロントが3.00in、リアが3.25in。
チビTが登場した頃は大型バイクだとフロント16in、リア18inみたいな前後異径ホイールが流行ってましたが、チビTはオーソドックスに前後同径を採用。
ホイールは3本スポークのキャストホイール。同時期のホンダ車で多く採用されていたS字断面と言われるデザインです。
これより前の86年式まではコムスターホイールと言われるホンダ独自のホイールを採用していました。他社にはない独特のデザインでかなり好きなんですが、いろいろあって使われなくなったようです。
お次はエンジン。
チビT最大の魅力はこのエンジンににあるといっても過言ではありません。
先に説明した通り、CB92の血を引く125cc(正確には124ccですが)エンジンは、原2クラスでありながら並列2気筒です。かつて浅間火山レースで、ホンダのワークスレーサーをちぎって優勝をもぎ取ったマシンの血が通ったエンジン・・・なんとも素敵じゃないですか
ちなみにタイトルの「ホンダミュージック、最期の咆哮」は、かつてホンダのレーサーが他社より高回転型のエンジンを搭載していたため、独特の甲高い、官能的なエクゾーストノートを奏でていたためホンダミュージックと呼ばれていました。
そのレーサーたる先祖、CB92の血を引き、尚且つこのCB125Tがこの血筋最後のバイクであることを意味するタイトルです
はい。どうでも良かったですね。次にスペックはこんな感じ
家にいるバイクとの比較。
カブとの比較でHA02比2.3倍、MD90比2.5倍という高出力を誇ります。
トルクもHA02比1.5倍、MD90比1.6倍とこちらもなかなか。
ただし、チビTのレブリミットは12000rpmであり、最大トルクは9000rpm、最高出力は10500rpmとかなりの高回転域で発生する高回転型の特性を持つため、低回転ではスッカスカです
CB125Tは何故走るんだ!?
--ひたすら回すからだ!!回さないとまともに走らない!!!
マジでこれです。3000~4000回転で発進しようものならエンジン止まりそうになります。ちょいと修正。止まりはしませんが、カブより余裕でトロイ加速度です。原付スクーターに負ける騒ぎじゃない。発進では6000くらい回すと車の流れを若干リードするくらいでしょうか。
そしてパワーと共に魅力的なのが音です。
まあ私の拙い言葉で説明するより、聞いてもらったほうがいいでしょう。
どうです?いい音でしょう?余裕の音だ、馬力が違いますよ
正直な話、この音に聞き惚れてこいつを買ったといっても過言じゃないくらい気に入ってます。なので乗るとついつい回しすぎます。
さて、こんな感じのいい音を奏でてくれるのは5500~6000rpmくらいからで、それまではまるでビジネスバイクのように静かです。
そして音が変わり始めるとともに、エンジン特性も豹変し、スカスカだったトルクがモリモリ湧いてくるとともに、16馬力のエンジンが装備140kg近い巨体をグイグイ加速させます。ええ、乗ってて非常に楽しいです。純正マフラーでこんだけいい音なんでマフラー換える気もあんまりおきない。納車と同時に社外品もストックしてあるんですけど
エンジンに続くマフラーは堂々たる左右2本出し。メガホン型と呼ばれるタイプのアップ型。エンジン下部にはジョイントパイプが1箇所あります。
音に関してはアイドリング時は本当に静かです。でも回せば先の動画のように非常にいい音を奏でてくれます。もはや楽器と呼んでもいいでしょう。
キャブレターはスポーツらしく、ツインキャブを採用。エアクリもしっかり2つあります。CD250Uのようにツインキャブなのにエアクリ1つという謎仕様ではありません
ちなみにチビTの燃費なんですが、私のやつはリッター35kmほどと2気筒エンジンにも関わらず非常に財布に優しい仕様。ついでにタンクが14リッターもあるため、航続距離の長さは原付最長クラスでしょう。実際のところ、300kmはリザーブなしで行けます
原付最強クラスのパワーに最長クラスの航続距離。ツーリングにはもってこいです
シートはなんの変哲もないダブルシート。座り心地は日帰り600km程度も楽々こなせるくらいにはいいです
で、シートベルトの下にキーシリンダーが見えますが、こいつを回してシートを開けるとこうなります
シートを外すとバッテリー、小物入れにアクセスできます。
テールカウル内の小物入れ。多分みかん4~5個ぐらいのスペースです。車載工具と書類、軍手くらい入れたら終わりでしょう
そしてここにヘルメットホルダーと思われるフックがあります。ちなみにチビTのシートは2段階の位置で固定できるようになっていて、このヘルメットホルダーを使ってる時に軽く閉め、ライダーが乗ると全閉めという具合です
ついでにシート下にカラーコードのシールがあります
次にリアサス。プロリンク式といわれるモノショック。2本サスのオールドルックが流行ろうがこれで貫き通しました。モデルチェンジの気力がなかっただけと言ってはいけない
ショックがどうのと言えるほど感性豊かなライダーではありませんが、コーナーでもかっちり路面に追随してくれるので安心して走れます
最後に全体像。チビTは装備重量140kg近い原付2種最重量級を誇り、車格も長さに関しては2060mmと250クラス並みにでかいです。(参考にあげるとVT250Fが全長2000mm、ホーネット2035mm、NSR250R1970mmです)
ただし
前から見るとあぁ、125なんだなって思います。例えるなら身長高いけどぺったんこな娘か。くっ・・・
ついでに後ろから。2本出しマフラーが2気筒であることを主張します
ざっとこんな感じでしょうか。
総評すると見た目はビジネスバイクのように大人しいですが、ホンダ最初のCBの血が流れたエンジンはどこまでも官能的。何よりクラスでも唯一無二な2気筒エンジンだけでも価値はあるでしょう。
そしてバイクバブル時代に作られただけに装備はクラストップ。走りに関してもなかなかのもんです。
大型のように圧倒的なパワーはないけれど、操る喜び、走る楽しさを、回すことで得られる悦楽を教えてくれる。
傍から見ればなんであんなダサいバイクに乗ってるんだと思われるかもしれませんが、乗ってる本人は至高の喜びを感じている。そんなバイク。
まあ、私はダサいだなんて思ってないんですがね
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バナーを押さないでやってくれ。死ぬほど疲れてる
CB125Tってなんぞや?
という方は暇つぶし程度にお突き合い♂ください。じゃあ本編にイこうか
こいつがCB125T。国産車ではすでに絶滅状態な125ccクラスのロードスポーツモデルです
さて、ちょっと歴史について触れると、この角目ライトを装備するCB125Tは1982年に登場です。
が、それ以前に丸目ライトに二眼メーター装備のBENRY CB125Tと言うモデルが存在。そいつは1977年に登場。
しかし、さらにルーツをたどるとホンダが最初に‘CB’の名を冠したBENRY CB92 SUPER SPORTまで遡ることが出来ます。意外と由緒正しきバイクだったりします
これがBENRY CB92 SUPER SPORT。登場は1959年。
神社仏閣スタイルと言われる角張ったデザインが特徴的。チビTが角目ライトに角張ったタンク、全体的に直線的なデザインになったのは、ある意味先祖返りと言えるかもしれません。
そんなチビTも大きなモデルチェンジを行うことなく細々と生産され、2001年の排ガス規制も人知れずクリアし、馬力が下がったりしても生産されていましたが、2003年の加速騒音規制にトドメを刺されて兄弟CD125Tとともにカタログ落ち。
海の向こうでは日本での生産中止後も生産が続いたようですが、それも2005年で打ち止め。ここでCB92を先祖とするホンダ125ccツインエンジンの歴史が途絶えることになります
ざっとした歴史はそんなところです。
次に車体の特徴なんかを
サイドビュー。際立った特徴なんかはありませんが、張り出しのないタンクやテールカウルに一体化されたテールランプ等、一昔、二昔前なデザインです
そして古臭さ際立つ最大の要因な角目ライト&弁当箱メーター。
私はこのデザイン気にいってるんですけどね。ネットを見るとこのコンビの事がダサいだの何だのぼろかすに書かれてます。
でもチビTが登場した1980年代を見るとこの角目ライトに弁当箱メーターって結構流行ってたデザインなんですよね。
HONDA CBR400F(85’)
ホンダの空冷エンジンのスポーツ。弁当箱ではないにしろ、オサレな2眼メーターではなく、全ての計器を一つのケースにまとめてるという意味では弁当箱と言えなくもない。
あとネットで写真漁ってたら珍走仕様がいっぱい出てきた。古かったら何でもええんやなあいつら・・・
YAMAHA FZX750(86’)
国内版VMAX。ナナハン規制でVMAXが国内で販売できなかったから作ったバイク・・・だがナナハン規制解除でVMAXが入ってきて売れなかったバイク。
メーターは2眼ですが、角目と言うことで
KAWASAKI Z1300(79’)
並列6気筒のバケモンバイク。フラッグシップたるこのバイクが角目&弁当箱なんだから当時の流行と言えるデザインでしょう
SUZUKI GSX400X INPULSE(86’)
角目に弁当箱・・・というデザインよりまず目が行く、というか行かざるを得ない赤いライトステー・・・
ごめん。こいつはオチ担当に持ってきただけなんだ。
まあというわけで、チビTがこのデザインなのは当時の最新の流行を取り入れたまま、20年もデザイン変えなかったからこうなってるわけで。古臭いんじゃなく、本当に古いだけなんですな。
ちなみに明るさの方は12V60W/55Wという大光量のハロゲンヘッドライト。カブに慣れた身からすれば十分すぎるほど明るいです。
話をチビTに戻してメーターを
弁当箱にスピードメーターとタコメーター、その間にインジケーターランプを備えたシンプルかつ、見やすいデザイン。
そっけないデザインですが、見やすさに関しちゃピカイチ。ただしNランプがやたらと暗くて昼間は見づらい
スピードは130km/hまで。トリップメーターも付いています。
チビTには燃料計がないので、トリップメーターで給油のタイミングを見ることになります
タコメーターはレッドゾーンが12000rpmから。原2でここまで回せるバイクというのもそうそうないでしょう。
そして走行中のメーター。私が見やすいっていうのがここにあります。
これ5速約60km/h巡航中なんですが、速度計とタコメーターがだいたい同じように振れます。
5速の時は60km/hの時6000rpm、70km/hの時は7000rpm、80km/hの時は8000rpmとRPM÷100してやるとだいたい速度がわかります。
さらに4速の時は60km/hで7000rpm、70km/hで8000rpm、80km/hで9000rpmと5速の回転数+1000、3速の時は5速の回転数+2000となり、この関係がわかってればシフトインジケーター的な役目も果たせます。これはどのバイクでも言えそうですが、チビTはわかりやすいので。
でも1速と2速のは覚えてない。このギアで巡航することはないので覚える必要なさげですが
ハンドル回り。
ポジションはカブのような直立姿勢からは若干前傾しますが、つらくはありません。程よく前傾です
右のハンドルスイッチ。セルスターターとキルスイッチを装備
左のハンドルスイッチ。
ウインカー、ホーン、ハイビームに加えてパッシングまで装備しています。
さっきのライトあたりの写真でお気付きだとは思いますが、チビTのホーンはダブルホーンです。ファックな車にはこいつで存在を知らしめてやります
あとは右側にチョークレバーを装備しています
次はブレーキです。チビTはフロントはシングルディスク、2ポットキャリパーの油圧ディスク、リアはドラムブレーキを採用。放熱穴のないディスクが時代を感じさせますが、制動力はいいと思います。私のやつはリアが全然効きませんが。掃除してやるか
ホイール周りの話題でタイヤサイズも。ホイールは前後18in、太さはフロントが3.00in、リアが3.25in。
チビTが登場した頃は大型バイクだとフロント16in、リア18inみたいな前後異径ホイールが流行ってましたが、チビTはオーソドックスに前後同径を採用。
ホイールは3本スポークのキャストホイール。同時期のホンダ車で多く採用されていたS字断面と言われるデザインです。
これより前の86年式まではコムスターホイールと言われるホンダ独自のホイールを採用していました。他社にはない独特のデザインでかなり好きなんですが、いろいろあって使われなくなったようです。
お次はエンジン。
チビT最大の魅力はこのエンジンににあるといっても過言ではありません。
先に説明した通り、CB92の血を引く125cc(正確には124ccですが)エンジンは、原2クラスでありながら並列2気筒です。かつて浅間火山レースで、ホンダのワークスレーサーをちぎって優勝をもぎ取ったマシンの血が通ったエンジン・・・なんとも素敵じゃないですか
ちなみにタイトルの「ホンダミュージック、最期の咆哮」は、かつてホンダのレーサーが他社より高回転型のエンジンを搭載していたため、独特の甲高い、官能的なエクゾーストノートを奏でていたためホンダミュージックと呼ばれていました。
そのレーサーたる先祖、CB92の血を引き、尚且つこのCB125Tがこの血筋最後のバイクであることを意味するタイトルです
はい。どうでも良かったですね。次にスペックはこんな感じ
家にいるバイクとの比較。
カブとの比較でHA02比2.3倍、MD90比2.5倍という高出力を誇ります。
トルクもHA02比1.5倍、MD90比1.6倍とこちらもなかなか。
ただし、チビTのレブリミットは12000rpmであり、最大トルクは9000rpm、最高出力は10500rpmとかなりの高回転域で発生する高回転型の特性を持つため、低回転ではスッカスカです
CB125Tは何故走るんだ!?
--ひたすら回すからだ!!回さないとまともに走らない!!!
マジでこれです。3000~4000回転で発進しようものなら
そしてパワーと共に魅力的なのが音です。
まあ私の拙い言葉で説明するより、聞いてもらったほうがいいでしょう。
どうです?いい音でしょう?余裕の音だ、馬力が違いますよ
正直な話、この音に聞き惚れてこいつを買ったといっても過言じゃないくらい気に入ってます。なので乗るとついつい回しすぎます。
さて、こんな感じのいい音を奏でてくれるのは5500~6000rpmくらいからで、それまではまるでビジネスバイクのように静かです。
そして音が変わり始めるとともに、エンジン特性も豹変し、スカスカだったトルクがモリモリ湧いてくるとともに、16馬力のエンジンが装備140kg近い巨体をグイグイ加速させます。ええ、乗ってて非常に楽しいです。純正マフラーでこんだけいい音なんでマフラー換える気もあんまりおきない。納車と同時に社外品もストックしてあるんですけど
エンジンに続くマフラーは堂々たる左右2本出し。メガホン型と呼ばれるタイプのアップ型。エンジン下部にはジョイントパイプが1箇所あります。
音に関してはアイドリング時は本当に静かです。でも回せば先の動画のように非常にいい音を奏でてくれます。もはや楽器と呼んでもいいでしょう。
キャブレターはスポーツらしく、ツインキャブを採用。エアクリもしっかり2つあります。CD250Uのようにツインキャブなのにエアクリ1つという謎仕様ではありません
ちなみにチビTの燃費なんですが、私のやつはリッター35kmほどと2気筒エンジンにも関わらず非常に財布に優しい仕様。ついでにタンクが14リッターもあるため、航続距離の長さは原付最長クラスでしょう。実際のところ、300kmはリザーブなしで行けます
原付最強クラスのパワーに最長クラスの航続距離。ツーリングにはもってこいです
シートはなんの変哲もないダブルシート。座り心地は日帰り600km程度も楽々こなせるくらいにはいいです
で、シートベルトの下にキーシリンダーが見えますが、こいつを回してシートを開けるとこうなります
シートを外すとバッテリー、小物入れにアクセスできます。
テールカウル内の小物入れ。多分みかん4~5個ぐらいのスペースです。車載工具と書類、軍手くらい入れたら終わりでしょう
そしてここにヘルメットホルダーと思われるフックがあります。ちなみにチビTのシートは2段階の位置で固定できるようになっていて、このヘルメットホルダーを使ってる時に軽く閉め、ライダーが乗ると全閉めという具合です
ついでにシート下にカラーコードのシールがあります
次にリアサス。プロリンク式といわれるモノショック。2本サスのオールドルックが流行ろうがこれで貫き通しました。
ショックがどうのと言えるほど感性豊かなライダーではありませんが、コーナーでもかっちり路面に追随してくれるので安心して走れます
最後に全体像。チビTは装備重量140kg近い原付2種最重量級を誇り、車格も長さに関しては2060mmと250クラス並みにでかいです。(参考にあげるとVT250Fが全長2000mm、ホーネット2035mm、NSR250R1970mmです)
ただし
前から見るとあぁ、125なんだなって思います。例えるなら身長高いけどぺったんこな娘か。くっ・・・
ついでに後ろから。2本出しマフラーが2気筒であることを主張します
ざっとこんな感じでしょうか。
総評すると見た目はビジネスバイクのように大人しいですが、ホンダ最初のCBの血が流れたエンジンはどこまでも官能的。何よりクラスでも唯一無二な2気筒エンジンだけでも価値はあるでしょう。
そしてバイクバブル時代に作られただけに装備はクラストップ。走りに関してもなかなかのもんです。
大型のように圧倒的なパワーはないけれど、操る喜び、走る楽しさを、回すことで得られる悦楽を教えてくれる。
傍から見ればなんであんなダサいバイクに乗ってるんだと思われるかもしれませんが、乗ってる本人は至高の喜びを感じている。そんなバイク。
まあ、私はダサいだなんて思ってないんですがね
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バナーを押さないでやってくれ。死ぬほど疲れてる
動画の5m後方のアリーナでライブを聴かせてもらっていましたが、乗っているとまた違う感じなんですね。
原付2種最重量級のようですが、コーナーをヒラリヒラリと楽しそうでしたぜぃ。
是非またツー行ききまっしょい。