墓場のそばで過ごすこと一夜。特に変なものには襲われず、すがすがしい朝を迎えました





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朝の種崎千松公園。名前の通り松の木が群生しており、ここがキャンプサイトになってます。下の写真の白い建物が厠。ツバメが巣をつくっており、昨日の夜は親鳥が寝ていました。かわいい

キャンプツーリングで朝起きてまずすることな、フライシートを外して干してから朝食。と言っても水滴はほぼ付いてませんでしたが。でも寝袋無しでは少し肌寒かった


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そして朝食。バーナーでコーヒー沸かして優雅に・・・なんてわけにはいきません。時間ないんで。そもそもバーナーないしコーヒー飲めないですしお寿司


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さらに昨日買ったポテチ。昨日の夜用に買ったのですが、テントに戻るのが遅くなって結局食べなかったので。

朝飯食べて、テントをちゃっちゃと片付けたら、少しのんびりして出発。




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<<Мрія Team,cleared to take off>>


6時40分過ぎ、出発。


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朝の浦戸大橋を渡って、県道14号を行く。
海岸沿いが気持ち良いですが、しばらくして右折。県道をいくつか通って国道56号へ。

国道56号をだらだら流している時に、ふと気づく。


今日通る予定の横浪黒潮ラインを通ってないことに。どうにもナビのルートに入れるのを忘れていた模様


あわててルート修正して、国道56号を引き返すことに。思わぬタイムロスです


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県道43号、宇佐大橋。ここから横浪黒潮ラインとなります。

道は程よくうねうねしており、舗装の状態もいいので安心して走れます。


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そして眺めはご覧の通り。入り組む海岸線を眼下に見下ろし、ワインディングを駆け抜けます。


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道中の展望台。しかし、眺めは道路のそばより見渡せないのと、クマバチが多くてうるさかったので、そうそうに避退


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しばらく走ってフェンスの無いところがあったので撮影。何のためらいも無しに、こういうスペースに突っ込んでいけるのは、やはりカブの白眉です


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その近くの路地にて


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海を望む。春だから仕方ないとはいえ、ガス掛かってなければもっときれいなんでしょう

横浪黒潮ラインは割と短めの道で、これより海より遠ざかって坂を下って県道23号へ合流。


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県道23号途中、素敵な工場がありました。農道に入って写真撮っとけばよかったです。

しかしこの時、時間を気にしていたのと同時に、爆弾の投下体制が整っていたので、早くコンビニに駆け込みたかったというのもあったのです


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道中のドラッグストアにて爆撃を・・・と思ったら開店前でした。時刻8:55ごろ。恐らく9時開店なので開いているように見えたんでしょう。

仕方ないのですぐそばのコンビニに徒歩で。


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爆撃後は国道56号にて四万十方面へ

そして国道56号合流しばらくして、中土佐にて給油


次の目的地は足摺岬。しばらくは国道56号を進みますが、車の流れに合わせて走るため、疲れもあってのことか眠いです。

少し休憩でもしようと思った時に、いいものを見つけたので寄り道


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川の上を泳ぐ、無数のこいのぼり。四国へ来てからというもの、ところどころで見かけた光景。しかしここはなかなかの規模です


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何というか、カブだとまるで風景の一部のように感じるのは私だけではないはず。

このあたりはこいのぼりを飾るのが割と盛んらしく、子供の名前を書いたであろう旗があちこちに掲げられていました。ついでにここの近くにはこいのぼりだらけの家もありました。流石に個人情報とかに絡むので写真は取ってませんが


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さらに近くにあった神社。せっかくなのでお参りして行きます


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なかなか歴史ある神社のようです


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お参りを済ませて、参道から帰る途中で気が付いた物。船のスクリューです。どれくらいの規模の船のものでしょう。
先の看板によれば、航海安全のご利益があるそうなので、それに関係して奉納されたものかと


見物等が終わったので、とりあえず元の場所へ


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来る途中の橋に飾ってあったTシャツ。

なぜこんなところにこんなものがあるのか疑問でしたが、後日、Tシャツアート展なるものが開催されていることを知ることに。恐らくそれの影響でここでも飾ってるんだと思われ


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河原の土手にもたくさんのこいのぼりが泳いでます。


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さらに戻る道の途中。田舎の景色です。普段コンクリート色の風景を見ることに慣れてしまった身からすれば、非常に恋しい景色です。田んぼ広がる伊勢平野でも濃尾平野にでも帰りたい

さて、見たいものも見たし、走りだそうかとも思いましたが、この時点で時刻は11時過ぎ。少し早めですが、昼食をとることに。


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場所は、こいのぼり見に行く途中で通過した道の駅なぶら土佐佐賀。

ここならば以前兄より噂を聞いていた、カツオの塩叩きがあるんじゃないかと思ったので


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で、ありました。我が兄の剛の拳おすすめのカツオの塩タタキ。お味のほうは藁焼きの香ばしさがやばいくらいにうまいです。(小並感)
ニンニクと合わせるとおいしさ爆ウマ。ご飯何杯でも行けそう


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ちなみにこんな感じで作ってます。うまそう。というかうまい。あんまりおいしかったので母の日が近いというのもあり、実家に送っときました


塩タタキを食べたついでに、買い物。クジラのベーコンがあったので購入。給食で食べたことがないゆとりなので気になってたんです。
帰ってきてから食べましたが、磯臭いにもかかわらず、肉質のそれが哺乳類のそれなのでとても不思議な感じでした。酒があったらうまそう。お酒あんまり飲めませんが


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最高の昼食を済ませたら出発。しようとしたら私のカブをじっくり見てる人が。

少し話しましたが、こいつで東京から来たって言ったらやっぱり引かれ驚かれました。普通の人ならバイク車どころか飛行機使いますよね、うん。

で、後ろのこいのぼり。よくみたら


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コイじゃなくてカツオのぼりだコレ。たぶんさっきの川で泳いでたのもこれです。

そんな新たな発見をしたところで出発。出発後も国道56号を南西へ

そして四万十市で国道321号、足摺サニーロードへ


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入ってすぐは四万十川沿いを流します。ちなみに名前の由来は国道321号だから。321でサニー。ストレートです。

ちなみに我が地元三重にもサニーロードが存在し、サニーロードっていうレストランもあります。

サニーロードも基本的に海岸線に沿って走る道。しばらくは海を見下ろし走ります

そして土佐清水まで来たところで、足摺岬へ向かうためさらに南へ。
ルートは2つあり、海岸線を通る県道27号と、真ん中の山間部を突っ切る県道348号。

今回は県道348号を選択。というよりナビでそういう指示になってました


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県道348号、峠の中。意外とアップダウンが激しく、結構本格的。

今まで岬に行く時はずっと海岸線を流していたので、峠を越えて岬に行くというのは新鮮です


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そして峠を下って、海が見えてからほどなく足摺岬へ。ここでも岬周辺の探索を行います


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で、灯台の後ろの銅像がこちら。

中浜万次郎・・・というよりジョン万次郎といったほうがよく知られてるこのお方。この辺の出身だったんですね。


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ここ、足摺岬は四国最南端の地です。今回は時間ないので、ほかの3つの端にはいけないんですが、いつかは行きたいですね


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四国最南端から望む大海原。右下の灯台はそばまで近づくことが出来ます


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足摺岬灯台。この灯台は2代目だそうです。先代は米軍に機銃掃射を受けたとか。


なお、灯台以外にも興味深いモノがあり


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古びた表札が厳かな雰囲気すら感じるこれ。私は飛行機のADFで使う無線標識かと思いましたが、どうやら船で使う物の様子。

そして、ADFで受信するのはNDB(Non Directional Beacon:無指向性無線標識)だったのを帰って調べてから思い出す。やっぱり使わぬ知識は錆びていくもんですね。悲しい


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恐らくこれが無線方位信号を出してるアンテナ。センスアンテナがあったから勘違いしちゃったんです(言い訳)

こういう編隊しか食い付かないものじゃなくても、いろいろなものがあったりします


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こんなのとか。足摺岬のすぐ近くにお寺があるんですが、その近くまで開いているという穴があるそうです。






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肝心の穴はこうなってます。誰だよこんな小学生がアリの巣の穴ふさぐみたいなつまらんイタズラした奴・・・


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説明書きの通りなもの。これが本当なら今は干潮ってことですね。現地で確認するって頭は完全になかったのですが。まあ、調べちゃったら現実を知ることになってしまうかもしれないので、夢のまま頭に残しておきましょう


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お次は白山洞門と呼ばれる岩。真ん中のぽっかり空いた穴は、海水の浸食により開いたもの。
高さ16m、幅17mと日本一の大きさだそうです。


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穴の向こうに見える水平線。しかし海水が打ちつけることで、これだけの穴が開くというのも驚きです。


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白山洞門よりさらに奥の方、あちらにも穴の空いた場所があるようです

さて、あんまり時間もないので元いた場所に戻りますが


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こんな急な階段を戻るんですな。しかも階段から先も、坂を上って駐車場まで結構登ります。ついでに白山洞門自体駐車場から意外と距離があるという。

バイクで走って寒くない装備な自分は、室戸岬に続き汗だくになりながらハイキングする羽目になりましたとさ


汗だくになったのち、汗を少しでも引かせようと売店にてアイスクリンを食べようとしましたが、あいにく駐車場横の売店にはありませんでした。

ちなみにアイスクリンってこれのことです


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これ。学生時代、徳島出身の先輩が寮にいて、地元から持ってきたものをもらってよく食べてました。

味はあっさりしており、食感もアイスクリームのそれではなく、シャーベットに近いです。その辺の違いは乳脂肪分の違いとかもろもろで、詳しくはグーグル先生にでも


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売店をいろいろ見て回ってましたが、なぜか木製の飛行機のデスクトップモデルが。


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イーグルタイプってなってますが、エアインテークの位置、コックピットから背中にかけてのエロい曲線美、垂直尾翼の形、エンジンノズルの間から延びる尻尾からして明らかにフランカーです。

でもストレーキの部分にMiG-29みたいなスリットがあいてたり


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こっちはマッキM.C.72。地味に飛行機のラインナップが熱いです。


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他にはピッツ、さらにはバイクもありました。飾る場所とか、持ちかえりのこととかもあって買ってないんですがね


ウィンドウショッピングで汗を引かせたのち、足摺岬のステッカーを購入して出発。


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足摺岬を出てあとは、県道27号にて岬の西岸を海岸線に沿って進みます。

こんな感じで狭隘区間が連続する、いわゆる険道を進んでいきます。


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険道区間を抜けた後。バイパスの建設が進められていました。

この後国道321号、足摺サニーロードへ再合流。そのまま321号を北上して行き、宿毛にて国道56号へ。
国道56号をしばらく進み、愛南町で県道34号へ。時間も押していますが、本日最後の目的地、高茂岬を目指します

県道34号を進む途中、非常に興味をそそられる看板がありましたが、まずは岬へ行こうと相棒を走らせます


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県道34号の途中にて。この道は国道56号から、港の集落に出るまでは非常に快適な道ですが、集落を越えてからはリアス式海岸の海岸線に沿うようにうねうねした、狭隘区間を走ります。


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反対を望む。切り立つ崖が険道らしさを醸し出します。再出発後も引き続いて険道を行く


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そして高茂岬へとたどり着きました。


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到着時点で、私以外に人はいませんでした。それほど有名な場所ではないですし、道が道なので来ようという人もそれほどいないからでしょう。ついでに時間も時間ですし

そこに写っている建物は厠。ついでに駐車場がこんな感じで芝生なので、野営にも使えそうです。岬ゆえ風が強いのは難点ですが


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岬の風景を望む。落ちたら死ぬ(酷道感)


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説明書き。かつてここは御国の防衛のための場所であったようです。特に意識せずに来ましたが、こういう背景がある場所っていうのは、意外に多いのかもしれませんね


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日の本の国を守らんとした漢達が望んだ景色と相棒と。四国に来てから何度となく見てきた景色ですが、傾いた日の黄色がかった光が、これまでとは少し違った景色を見せてくれます


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そして記念撮影。誰も来ないんだからこれくらいやっちゃいますよええ


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彼方を船が通って行きました。

そして気が済んだところで出発。あとは途中で気になった場所へと向かうのみ。ここから先も引き続き険道を


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険道の道路情報の看板。祈ってくれるのはありがたいですが、もうちょっと具体的な情報が欲しいところ。


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険道から集落へ入りました。この道幅を路線バスが通ることに全俺が驚愕した。でも先を急ぐので追い越せる場所で追い越し

さて、先ほどから私が気になっているというのがこれです


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旧日本海軍の局地戦闘機、紫電改もとい紫電21型。海から引き揚げられて展示されているのが、どこかにいたっけ。と頭の片隅にありましたが、まさかここだったとは。

一期一会と思い、時間は押していますが、見学することにしたんですが


時すでにお寿司、閉館していました


因みに開館は17時まで。私が着いたの17:30。


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苦し紛れにガラス越しに撮った写真。

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機首のアップ。海面への不時着水の衝撃でプロペラがひん曲がっています。それでもフレームがしっかり残っているから、かなりうまい角度で着水を決めたんでしょう。

エンジンは星型空冷複列18気筒の誉。ゼロ戦の栄エンジンを4気筒増しの18気筒にしたようなエンジンで、直径は1180mm。2000馬力級のエンジンの中ではかなり小型で、排気量も小さいです。
(参考 アメリカ P&W R2800 直径1320mm、カーチス・ライト R-3350 直径1410mm)  

それだけリッターあたりの馬力を稼ぐ設計になっています。

ただしレーサーのような野心的な設計が仇となり、戦時の資材不足、高オクタン価ガソリンの枯渇、熟練工の徴兵による部品の品質低下により、カタログスペックを発揮できないエンジンがあふれ、終いには故障を頻発し、その実力を見せることが出来ず終戦を迎えます。

ただし、カタログスペックさえ出すことが出来ればかなり優秀なのには間違いなく、兄弟エンジンにあたる、陸軍ハ45を搭載する4式戦 疾風は戦後の米軍のテストにより最高速度689km/hを叩きだし、日本軍最優秀機と評価され、当紫電改もいろいろな評価はあるものの、優秀であるとの評価がちらほら残っています

ちなみに実機じゃないけど、フライトシムのIL-2では疾風にたまに乗ってますが、かなりいい子です。エンジンさえよかったら強かったんや(震え声)


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機体下面あたり。主翼からにょっきり生えているのが20mm機関砲の砲身。片側2挺、両翼合わせて4挺。当時の日本軍機の中では最高クラスの火力です


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機体後部に回りました。舵面にはアルミではなく、帆布を使っていた関係で無くなっちゃっています


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テイル付近に転がっている燃料タンク。自動防漏式と呼ばれるゴムで覆われたタイプで、被弾して燃料が漏れても、ガソリンによりゴムが溶けだして、自動的に穴をふさいでくれます。
さらに自動消火装置も装備するなど、防弾に対する装備が皆無なゼロ戦に比べて、格段に生存性が上がっています


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機体の左の方には売店なんかがあります。開いていれば何か買えたのに・・・

機体はここからしか見えないので、あえなく撤退。また来れるのいつになるかと思いながら、相棒のもとへ


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ここにあった子供用の遊具。F-4が343空仕様になってます。

もし何らかの形で、帝国海軍が自衛隊にならず、今も続いているなら・・・それでもあり得ませんな。ジェットで深緑単色はないですって


さて、カブのそばでナビなんかをセッティングをしていると、敬礼でこちらに挨拶してくる老紳士が一人。

思わず敬礼を返したのち、いろいろ話に花が咲きます。


どのあたりに紫電が墜ちていたとか、取材に来たセスナが墜落した時の慰霊碑がそこだとか。この辺には毎日散歩に来ているとか
あとは当時は10代だったから、戦争には行ってないけど、飛んでいた紫電を見ていたとか。

てことは80代ですよね?ぶっちゃけ5~60代に見えるんですけど。じっちゃん若いです。いや、ホントに。私がジジイになるころにあんなにしっかりと歩けているだろうか


さてじっちゃんと別れた後は本日のキャンプ地へと目指します。出発時点で時刻は18時過ぎ。道草食い過ぎて、また暗い中で野営する羽目になりそうなので、迅速にキャンプ地を目指します


本日の野営地は山出憩いの里温泉キャンプ場という場所。ここからは2数キロといったところ。県34→国56→県46と乗り継いで向かいます


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で、18:15。到着。お城風のでかい建物が目を引きますが、道路からはほんの直前から出しか見えません。本当にこんなところにあるのかと思いました

キャンプの受け付けはこの建物ではなく、左の方にある平屋の風呂の受付にて行います。


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そして展開完了。何とか暗くなったくらいで設営出来ました。

この後はとりあえず風呂。そして時刻が遅くて食堂が使えなかったので


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売ってるた弁当で夜食&ここで買った駄菓子で晩餐。食事を済ませてゴロゴロしたら、確か22時か23時ごろに就寝

明日はいよいよ大本命、四国カルストへ。楽しみではあるけれど、疲れているのですぐに寝てしまいました


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3日目走行距離::::::::::>>340.35km
2日目走行距離::::::::::>>528.1km

1日目走行距離::::::::::>>449.6km

3日間総走行距離::::::>>1318.05km


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