日本全国181人のポスティ乗りのみな、待たせたな。
※年式により適用できない場合あり。自分のCTの年式をチェックしてね。SCMとの約束だ。
怒涛の更新ラッシュである。理由?単にやる気があるだけですよ。
というわけでポスティの整備記録です。
さて、CT110において不満の槍玉にあがるのが
「スピードが出ない」
ってのがありますね。
まあCTはカブ系においてもオフロード用途に特化しているので、スピードよりトルクを求めた結果であり、これがCTというバイクなのですが、ことオンロード用途で使うにはエンジンの回転が上がりすぎてうるさい振動酷い燃費が悪いといいことがありません。
さて、ここでホンダ横型エンジンの比較的メジャーな車両の1次~2次減速比までまとめた表を持ってきました。
一応説明しておくと
Primaryってのが一次減速比、クランクシャフトからミッションのメインシャフト間の減速比
1st~4thまでがミッションの減速比
Finalがドライブスプロケット~ドリブンスプロケットの間の減速比
になります。
この数字が小さいほどハイギア、つまりは高速寄りで、大きい場合は低速寄り、つまりはトルク重視です。
ミニ四駆やったことある人なら数字がデカいのが黄緑と青の標準ギア、数字が小さい方を超速ギアと思ってください。
ここで分るのがCT110はPrimaryとミッションの減速比は他の横型車よりもハイギアードな設定であり、2次減速比をローギア気味にしているということです。つまりトルクはスプロケセッティングで得ていて、エンジンは他のどのカブよりハイギアードなのです。結構意外ですね。まあ排気量があるので当然といえば当然なのですが。
つまりは2次減速比をハイギアにすればオンロードでも快適に走ることができる!!
じゃあスプロケットを交換して快適な走りを手に入れよう!!というわけでスプロケ交換に入ります。
スプロケいじってハイギアにしたいときはフロントを大きく、リアを小さくするので適当に社外品を物色することになるのです
が、
ここで少々問題が起こるのです。
CT110 リアスプロケットでググるとこんなアルミのスプロケットが出てきますね。じゃあこれ41Tだしハイギアにできるじゃないって思うんですがね。
はい。CT110P専用とあります。
うちのポスティは99年式のCT110X型になるのでこいつは装着できません。というのも
上の画像がCT110P(93年式)、下がCT110X(99年式) のリアホイール周りのPLのイラストです。
矢印で示してるのがスプロケットを固定しているナットです。
ハブ周りの構造が変わってるのですが、それより問題なのがサイズ。8mmから10mmに変更されています。
この影響でスプロケットの流用ができないのです。

これを見るとボルト径以外にもボルト穴のピッチ、中心のハブに収めるとこの穴径もずいぶん違うことがわかります。
なのでCT110Xに流用できるスプロケットを探す必要があるんですけどね
悲しいことにないんですね。これが。
正確にいうと社外品もあるにはあるんですが、純正品と同じ歯数しかないのです。
補足:社外品はJT Sprocketってメーカーのやつ。上のスプロケの図もここのメーカーのやつです。これに限らずこのメーカーはスプロケットの寸法を図面で公開しているので流用品を探すとき便利です。これ豆な。
で、エンジンの基本設計が同じでチェーンサイズも同じ428の兄弟車MD90のリアスプロケットもボルト穴径、ハブ穴径の違いから使えません。
詰みましたね。
まあそこで諦めずに探し続けた結果、使えそうなやつがひとつ見つかりました。

ボルト穴径、穴のピッチ、ハブ穴径、すべて完璧です。しかし問題が。
チェーンサイズが420です。そして歯数は小さくできるのか。
さて、このスプロケットを装備する車両ですがプレスカブです。意外なところに救世主はいました。
プレスカブであれば純正は42T、さらに社外品を頼れば37T~40Tまで選択肢はあります。何としてでもつけたい。そしてネットの情報ではCT110のチェーンを420化したという情報は数件出てくるのでやれないこともなさそう。
というわけで前置き長くなったけど作業編です。
まずはスプロケットを外します。
おい、なんだよこれ。ボルト削れてるじゃねーか。ついでにプレートも
正確にいうと社外品もあるにはあるんですが、純正品と同じ歯数しかないのです。
補足:社外品はJT Sprocketってメーカーのやつ。上のスプロケの図もここのメーカーのやつです。これに限らずこのメーカーはスプロケットの寸法を図面で公開しているので流用品を探すとき便利です。これ豆な。
で、エンジンの基本設計が同じでチェーンサイズも同じ428の兄弟車MD90のリアスプロケットもボルト穴径、ハブ穴径の違いから使えません。
詰みましたね。
まあそこで諦めずに探し続けた結果、使えそうなやつがひとつ見つかりました。

チェーンサイズが420です。そして歯数は小さくできるのか。
さて、このスプロケットを装備する車両ですがプレスカブです。意外なところに救世主はいました。
プレスカブであれば純正は42T、さらに社外品を頼れば37T~40Tまで選択肢はあります。何としてでもつけたい。そしてネットの情報ではCT110のチェーンを420化したという情報は数件出てくるのでやれないこともなさそう。
というわけで前置き長くなったけど作業編です。
まずはスプロケットを外します。
おい、なんだよこれ。ボルト削れてるじゃねーか。ついでにプレートも
ちなみに歯数数えたら13Tになってました。
ついでにカバー裏にはこんもりと土が。どうやら私以前にこのポスティには個人オーナーが居り、オフロード主体で使われていたようです。タイヤも純正とは違うVEE RUBBERのブロックタイヤ履いてますしね。
そういうわけでなめないように注意して外しました。テキトーな仕事しやがって。
そしてリアの交換のためにホイールを外します。アップマフラーな分、ノーマルのカブよりホイールは外しやすい。しかし問題がまた出ます。
ポスティのハブです。ついでにスプロケット側のボルトヘッドの画像。
普通のカブのスプロケ外した人ならわかると思うんですが、普通のカブってハブをホイールにはめてボルトを回すって感じで外すじゃないですか。
しかしこのポスティの場合は、スプロケの段差にボルトヘッドがかかる関係でボルト側からレンチを掛けられない。
ついでにカバー裏にはこんもりと土が。どうやら私以前にこのポスティには個人オーナーが居り、オフロード主体で使われていたようです。タイヤも純正とは違うVEE RUBBERのブロックタイヤ履いてますしね。
そういうわけでなめないように注意して外しました。テキトーな仕事しやがって。
そしてリアの交換のためにホイールを外します。アップマフラーな分、ノーマルのカブよりホイールは外しやすい。しかし問題がまた出ます。
ポスティのハブです。ついでにスプロケット側のボルトヘッドの画像。
普通のカブのスプロケ外した人ならわかると思うんですが、普通のカブってハブをホイールにはめてボルトを回すって感じで外すじゃないですか。
しかしこのポスティの場合は、スプロケの段差にボルトヘッドがかかる関係でボルト側からレンチを掛けられない。
まあ外したんですけどね。ちなみに外し方は両足でスプロケ抑えつつ、ソケット+スピンナハンドルを掛けたうえでプラハンでシバキ回すという力技です。整備はパワーだぜ。
そんな荒業いやだという人がいたらなんか適当な冶具作ってください。私も欲しい。
ちなみにハブの右上の穴、ちょっと白っぽくなっていますが
これがスプロケ止めてたボルト。ネジ山に白いのがありますがこれはおそらくハブのアルミが腐食したやつです。こいつが固着の原因になってたようです。
そして新しいスプロケット。選択したのはナナカンオリジナルのプレスカブ用ドリブンスプロケットであるツバサスプロケット。丁数は唯一在庫のあった39Tです。本当は37T欲しかったけど仕方ないね。
重ねてみた図。穴位置とかばっちりですね。しかし小さい。
付けました。ジャストフィットですね。やったぜ。
あとついでにリアブレーキドラムの摩耗限界。131mmになってます。こいつはプレスカブと同じです。ハブ周りの設計をプレスカブと共通化してるのかもしれませんね。まあ完全に同一ではないと思いますが。
さて、リアはこれくらいでフロントに移ります。
フロントに使ったのはキタコの物。適合車両はTZM50Rやメイトの物です。丁数は16T。純正より1丁上げです。
さてこのスプロケット、ボルト穴がないので固定はどうするかといいますと
ここにきてまさかのヤマハ純正品の登場です。ライバル他社の力を借りてカスタムするという熱い展開です。
で、写真下の部品はこんな部品。これはカウンターシャフトにはめるためのシムです。こいつでフロントスプロケットの位置を調整してやります。
まずはフロントスプロケットより内側にこいつをはめてやります。私は3枚入れました。
で、スプロケットをはめた図。
スプロケットをはめた後、もともとフィキシングプレートが入るための溝がシャフトに彫られてますが、ここにヤマハ純正品のスナップリングをつけて固定します。なのでスナップリングプライヤーを用意しておきましょう。
ちなみにリングのみではガタつくので、ここにもさっきのシムを入れて幅を調整してやります。
さて、最後にチェーンをつけてやります。私は強化チェーン信者なのでDIDの最強のやつをつけてやりました。カブだと強化チェーンでもそんなに高くないからいいですね。
ちなみにリンク数は100L。純正は428で104Lです。自分の歯数に合わせて計算しておきましょう。
チェーンを掛けました。ご覧の通り16Tだともうハウジングの部分のクリアランスはぎりぎりです。おそらく17Tは付けられないでしょう。
気になるチェーンラインですがばっちり出ます。まるで純正だったかのような仕上がりです。
全体像はこんな感じ。なんか赤い車体に金色のチェーンって輩みたいでアレですね。このチェーン金色しかないので仕方ないんですが、本当は銀色つけたかったんですよ。
そしてお守りとして替えのチェーンリンクを工具入れに突っ込んでおきます。俺はあの時のことを忘れないぜ・・・
さて気になるインプレッションですが、もうめっちゃ快適ですよね。
元々ローギアードな上に、さらにローギアにしてたもんだからもう60km/h出したらこれ以上回したくねぇって状態だったんですが、各段でしっかり引っ張れるようななったうえに4速がめちゃくちゃ快適。これが4速車か・・・ってなりました。
もう一言でいうと
俺はツバサを得た。ツバサスプロケットだけに。
終
勢いだけで生きていられる歳はもう過ぎたよね。反省してまーす。

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押せよベネット!!!
ということは、次の作戦ではポスティの初陣?